数年後に備える 無水銀ロータリーコネクターのすすめ

連続回転体との電気接続を可能とする「ロータリーコネクター(回転接続用コネクタ)」は、回転する部材間における回転体との微小信号の接続など、給電に必要不可欠な装置機械部品です。さまざまな機器装置において需要があるなか、これまで世界的シェアを獲得していたのが米国メルコタック(Mercotac)社製品であり、接点に通電性の高い水銀を使用したロータリーコネクターでした。

ロータリーコネクターの特徴

ロータリーコネクターは、旧来のスリップリングにはない「ノイズ発生なし」「微小信号でも接続可能」「接点が摩耗しない」という優れた特長を持っています。その特長を成立させるために採用したのが「水銀」です。

液状である水銀を介して接続することで摩耗などの従来の課題を解決することに成功した製品として現在、広く一般的に使用されていますが、水銀は世界的に使用が規制されつつある有害物質でもあります。

RoHS指令を筆頭に世界的な規制

EUにおけるRoHS指令はもとより、日本を含む世界約150ヶ国が参加する「水俣条約」においても水銀の使用は規制が進みつつあります。人体・環境に無害な製品の製造や電気・電子製品の高度なリサイクル使用が常識となりつつあるなか、水銀使用は時代への逆行ともいえます。

水銀のメリット・デメリット

多くのロータリーコネクターで使用される水銀は、常温常圧でも凝固しない唯一の金属元素であり、その有用性からロータリーコネクターだけではなくさまざまな機械部品に使用されています。しかし、常温で気化しやすいという特性も持ち合わせているため、部品を扱う作業員の健康上の問題があります。また、CSRの取り組みとしても使用には注意を払う必要があります。

水銀処理コストについて

ロータリーコネクターは、回転部転がり軸受けの摩耗を受けるため定期的に交換する必要があります。水銀含有製品は通常廃棄が不可能であり、処理のたびに産廃業者を呼ぶなどのコストやそのための手間が発生します。特に製造現場において腐食性ガスが存在する場合、その交換コストは決して無視できるものではありません。

“無水銀”で世界に挑むアジアンツールテクノロジーズ社

我々ライノス・インターナショナルが日本の企業様に自信をもってご紹介したいのが、台湾アジアンツールテクノロジーズ社が製造する水銀不使用のロータリーコネクターです。

ロータリーコネクターには常温常圧でも凝固しない唯一の金属元素である水銀が使用されていますが、Asiantool®製品では水銀に近い性質を持つ金属であるガリウム合金を使用しています。

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